落ち着いて研究する場所が欲しくて作り始めたラボですが、かなり立地条件のよいところにあるので、寄生虫に興味がある人にもきてもらえるようにと準備を進めています。
自分一人が研究をする空間は早々にできあがったのですが、寄生虫に興味がある人に寄生虫の素晴らしさを伝えるとなると、さらなる改良が必要です。まずは、水族館や博物館に行ってもなかなか見ることのできない寄生虫の標本を見てもらえるようにしようと、これまで作りっぱなしにしていた標本を整理しました。
標本箱9箱(単純計算で900枚)の中には、現在研究中の標本も含まれているため、きちんと保管しておくべき標本と色んな人に見せられる標本とに仕分けしました。2, 3日で終わるかと思われた作業ですが、職場の本棚や調査セットの中からしまい忘れた標本が次々にでてきたことから、10日くらいかかりました。ひとまず、扁形動物(単生類や吸虫類)は整理完了です。お見せできます。次は、職場に置きっぱなしになっている寄生性の甲殻類の標本を移動させないと…。
寄生虫のお話をする時に参考になるかと思い、寄生虫に関する書籍も用意しました。寄生虫の専門家が寄生虫のことをわかりやすく書いた本や冊子です。「はらのむし通信」は目黒寄生虫館でしか購入することができませんが、「寄生蟲図鑑」は書店やネット通販で購入することができます。とりあえずの目的は、「目黒寄生虫館に行ってみたい!」と思わせることでしょうか?
以前、生物系の学会を見学していた時、すごい熱心に寄生虫のことを調べている学校があったのですが、方法がかなり適当(よくいえば個性的?)でした。聞けば、大学の先生には質問したとのことですが、おそらくその先生も、質問には答えたものの調査や研究の方法までは教えられなかったのではないいのでしょうか。私が長い間在野で研究を行っていた経験をもとに、学校や自宅でできる寄生虫や無脊椎動物の研究のアドバイスができればと思います。
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