23日から25日まで沖縄本島へ調査に行っていました。沖縄にはずっと行ってみたかった、というより行かなければならない場所でした。というのも、これまで沖縄の海産魚に寄生する単生類の論文を2本も書いたにも関わらず、沖縄には行ったことがなかったためです。大学の時に所属していた研究室の教授に言われた、「サンプルは他の人にとってきてもらってもいいけど、必ず現地には行くように。」が守れずにいました。そのため、今回はセルフ聖地巡礼と可能な限り沖縄を楽しみに行ってきました。本当は、調査中に随時アップしたかったのですが、バタバタで無理でした。そのため、ここで紹介するのは一番時間の使えた24日の出来事です。
巡礼地その1:読谷村
読谷村は、沖縄本島中部、中頭郡に属する村です。この村の漁港に即売所があるのですが、その漁港で購入した魚から日本新記録の単生類を2種類見つけています。オオメカマスのエラに寄生しているGemmaecaputia corrugataとオオヒメのエラに寄生しているPseudodiscocotyla opakapaka です。両種とも扁形動物門単生綱に属する寄生虫で、日本初記録でした。これらの寄生虫に関してはまたの機会に紹介しようと思います。
訪れた日は天気が悪かったため、午前中ずっと待っていたのですが、魚がほとんど並びませんでした(イワシだけでした)。しかし、ただでは帰りたくなかったので、売店で魚介類の天ぷらを頼みました。天ぷらとメニューに書いてあったのですが、フリットぽかったです(この漁港だけ?)。モズクの天ぷらはうまみが濃縮されていてとても美味しかったです。しかも安い!
巡礼地その2:沖縄市合泡瀬漁港
この泡瀬漁港では、オオヒメのエラに寄生している新種の単生類(Pseudodiscocotyla. mikiae)を発見しました。観光客向けのお店だったので、高級魚であるオオヒメを期待したのですが、残念ながらありませんでした。また、いわゆる未利用魚は置いてありませんでした。
結局、泡瀬漁港と泡瀬の近くにある即売所で、以下の3種魚を購入しました。
一応、寄生虫はいたのですが、目当ての寄生虫ではありませんでした。感想としては、不完全燃焼です。そこで、協力してくれている京大生の力を借りて、魚を目一杯味わってやることにしました。
沖縄の料理を味わえたり、美ら海水族館に行ったりと、2泊3日の強行ツアーにしてはかなり楽しめたと思うのですが、目当ての寄生虫がとれなかったことは心残りです。滞在中、天気が悪かったこともあるので、不完全燃焼でした。リベンジ確定です!
わずかにとれた寄生虫の話は、次の機会にします。
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